データストーム とは,機械が非常に高い場所・気同率の非常に低い場所・特殊金属との接触を行った時に起こす,異常記憶の生成のことである.
データストームはその危険度に応じて6段階に分かれる.
程度1:再実現可
影響が非常に小さい他,周辺データにより確実に元の要素が復元できる状態.この場合も研究所の許可が推奨されるが,使用頻度が高い場合には単独で修正を行って事後報告となってもよい.
程度2:制御可
データストームの影響によって演算結果が異常な値になっているだけでなく,元の要素は推測できるが確実でない場合.この場合は研究所の許可が推奨される.使用頻度が高い場合には単独で修正を行って事後報告となってもよいが,緊急事態や遠隔地方でしか推奨されない.遠隔の場合や緊急事態には近くにいる機体と連絡を取って代理許可を得る場合が多い.
程度3:排除可
データストームの影響によってデータの形式が不明となった場合.(データ形式は5回の連続記憶によって処理されるが,この記憶が5つ中全てバラバラであるなど)このように大きな障害が発生した場合には,データを排除する.強い共通記憶を持つ機械から転送を試みても良い.この場合は研究所・近くにいるデータストームの影響が程度2以下の安全な機体の許可が必要である.
程度4:起動可
データストームの影響によって非常に大きな異常記憶が発生し,活動が正常でない場合.原則として自力で修正することは不可能である.程度3以上のデータストームを確実に受けていないロボットは,このレベルのデータストームを受けた機体に対して無許可でコピーの再定義(データの置換)を行うことができる.
程度4+:不良
データストームの影響によって非常に大きな異常記憶が発生し,活動が正常でないことに加えて,意思疎通が不可能である場合.この場合,ほとんど記憶の復元は不可能であることが多い.この場合,本能記憶に問題があるため,機体の停止が推奨されている.程度4以上のデータストームを確実に受けていないロボットは,このレベルのデータストームを受けた機体を破壊してもよい.
程度5:異常
データストームの影響によって本能記憶が異常である場合.このレベルのデータストームが発生した機体の記憶は基本的に禁止されている.本能記憶が異常である場合には,非常時の異常通信,口の異常音,目の異常光が発生するため,ある程度の知覚に問題がある機械でも容易に程度5を推測できる.程度4以上のデータストームを確実に受けていないロボットは,このレベルのデータストームを受けた機体を破壊しなければならない.
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